身勝手な親の話し

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

最近、「~活」という言葉のバリエーションが増えてきたような気がします。

「就活」はいいのですが、「コラ活」、「ソー活」、「呆活」などなど言葉だけじゃ分からないような言葉が増えております。

その中で今回取り上げるテーマは、「保活(ほかつ)」です。

保活とは、子供が生まれる前から保育園の預け場所を探しておく活動をメインとしておりますが、あくまでも保育園に入るのは親ではなく子供であるという意識が大切であると言えます。

そんな事を言いつつも、私自身がその事を本当に分かっておりませんでした。

今回はこの保活に関して、私自身が未熟だった時のとある出来事に関してご紹介したいと思います。

私という人間

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

先ず、最初に自己紹介をしておきましょう。

私は、小さい頃から両親に英才教育を受けさせられ、大学も会社も有名な所へ進むことが出来ました。私自身、将来やりたかった事は無いのですが、人並み以上にお金を稼いで、一般的な家庭を築ければそれでいいと思っていたのです。

結婚も親から紹介がありましたお見合いでご縁があり、妻とも喧嘩や仲違いすることなく平凡に人生を過ごしておりました。

以上ここまで、簡単に自己紹介をしましたが、これはわざと嫌味ったらしく書いております。

と申しますのも、私は、自分自身が何も考えてないで生きてきたんだなと感じ、今でも悔いるばかりなのです。

簡単に言えば、人間として成長していない。そんな感じです。

その後、私達夫婦が子供を授かり、保育園をまだ探していた保活中にとある大きな失敗をしてしまうことになります。

今でも恥ずかしいお話ですが、どうぞ最後までお付き合いください。

「親が」という勘違い

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

改めまして、保活というのは「子供が生まれる前から保育園を探しておき、家庭の事情に合わせて保育園にスムーズに子供を預けられるようにしておく準備の事」を指します。

調べてみると分かると思いますが、保育園にもいくつか種類があり、基本的には「認可保育園」と「認可外保育園」が主な施設となります。下に簡単に特徴をまとめてみましょう。

●認可保育園
①基本的に入園時期が決まっており、10月ぐらいに入園申請をし、翌年の2,3月に合格すれば入園可能
②入園審査には親の就労証明書が必須であり、「保育をする必要性があるか」という保育点数が低いと不合格となる
※最近、不合格となって待機児童となってしまう子供が多く、社会問題にもなっております
③給食が義務付けられている
④保育をする従業員が全員必ず資格をもっていること

●認可外保育園
①入園時期が月初めの施設が多く、親が求職中でも入園可能であり、認可保育園能ような入園基準が基本無い
②認可外保育園独自のやり方や方針を持っている施設が多い
※例:英語教育に力を入れている、スポーツに力を入れているなど
③24時間営業の施設もあり、親の都合に合わせやすい
④保育をする従業員の3分の1以上が保育士であればよい

以上何点か特徴を挙げてみました。

一見認可外保育園の方がメリットがあるように思えますが、施設によって状況がかなり違うので広く探すことが大切です。

そして今回、私ども夫婦は、英語に力を入れている認可外保育園に子供を入園させることにしました。

国際教育系の認可保育園は、キンダーガーデン、プリスクール、キンダーケアなど幾つか名称があり、やはりこれらも施設によって状況や力の入れ具合が変わってきます。

子供をこの種類の保育園に入れた理由は、現代において英語の習得が必須になっているからです。

小学校においても昔と違って英語をカリキュラムに入れる施設が多くなり、嫌な言い方ですが財産にも余裕がありましたので、出来るだけ「効率的に」、「お金を掛けるのにリターンの多い」方法を選びました。

もう既に違和感を感じている読者の方もいらっしゃると思いますが、この流れには決定的に子供の気持ちを考える姿勢が欠けており、「親がそう思うから」というのが主体となっております。

そして、分かり切った事態を招くことになるのです。

親の過ち

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

国際教育系の保育園に子供が入園してから、半月ほど経ちました。

そして、ある時妻がこのような事を言うのです。

「なんかあんまり楽しそうじゃないみたい。それどころかずっと保育園でムスッとしてるみたいなんだよね」

その言葉を受けて、まだあまり言葉が分からない我が子にある言葉を投げかけます。
因みに子供の名前は、「ダイキ」といいます。

「ダイキ、英語はこれからみんな喋れなくちゃいけないんだぞ。ここで頑張らないと…」

正直言いまして、私はこれを今回書くことを本当に悩みました。

何故なら、あまりにも恥ずかしいからです。

お察しの通りですが、私自身が人間としておかしかったのです。

勿論、ダイキもムスッとしたままで、最近は母親の言うこともあまり聞かなくなってしまいました。そして、妻に今更の事を言われます。

「ダイキが楽しいと思う所に通わせてあげるべきだったかもね、、」

私は、当時そう言われて納得できなかったというか、理解出来なかったんだと思います。

そして、物事がうまくいかない事に腹を立てておりました。

しかし、ある事をきっかけに自身の過ちに気付くことになるのです。

我が子に教えてもらったこと

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

息子の事で頭を悩ませていた私は、ある時、ダイキを連れて公園に行ったことがありました。

心の中では、「子供にとにかく言うことを聞かせたい」、そんな訳の分からない気持ちで一杯だったと思います。

公園に着くと砂場が空いておりましたので、そこにダイキを下ろしました。

すると、初めて触る感触に楽しみを覚えたのか、砂をパンパン叩いて楽しそうに遊び始めたのです。

(そういえば、砂場は初めてか…)

私は、とりあえず笑顔に戻ったダイキを見てホッとしておりましたが、その姿を見ている内にこんな事を思いました。

(楽しそうだな…)

そして、我が子が楽しそうにしている姿にとても心を救われたような気がしたのです。

恐らく理由は、今まで私が「生きていて楽しく無かった」からでしょう。

私が砂を集めて、何か形を作るとダイキはそれを見て笑ったり、叩いて遊んだりしました。

まるで直接私にダイキが「楽しむ」という事の大切さを教えてくれているようで、その時の私の恥ずかしさといったらありませんでした。

そしてその時、私は保育園を変えることを決意致しました。

当たり前かもしれませんが、次に保育園を選んだ時は、正直に子供の状況と自身の失敗を話し、子供にとって楽しそうだと思う所を選びました。

今回選んだ保育園の特徴は、保育士さんの感じが良かった点と外で遊べる庭が付いており、砂場があるという点でした。

勿論、必ずダイキが砂場だったら楽しいという保証がありませんが、それでも子供が出来るだけ自由に遊べそうな施設を選びました。

ありがたいことに、選んだ保育園ではダイキも楽しそうで、他の子供よりも積極的に言葉を覚えたり、運動をするということで保育士さんからも評判をいただけました。

(これで良いじゃないか…)

そんな事に気付いたのは、愚かにも社会人になって時間が経ってからだったのです。

ご両親方へ

親の過ち?効率を意識して失敗した保育園の選び方

以上ここまで、私自身が未熟だった時のとある出来事に関してご紹介させていただきました。

これから保育園に子供を入れようとしているご両親方には、是非子供の幸せを願って保育園を選んで欲しいと願います。

私ほどひどいレベルの方はいらっしゃらないとは思いますが、親の都合と勝手な押し付けで子供を施設に預けては、子供にとって不幸であります。

私自身も未熟さを反省し、これからも子供の本当の幸せを願って向き合いたいと思います。

diary.st著