最近では保育園の送り迎えに、父親が来る人が多くなりました。
以前はごくまれでしたが、ほぼ毎日朝も夜も来る方もいます。
それとは逆に子供に興味が持てない方が父親にも母親にもまだまだいました。
それは子どもが嫌いということではなく、自分が思い描いていた子どもに対するイメージの違いからくるものでした。
興味のないお母さん

そのお母さんは、入園説明会にも参加しており、母乳の預かりができるかを確認してくるほどだったので、子育てに熱心なように見えました。
入園式当日、式後のオリエンテーションの時に、他の保護者の方は自分の子供を抱っこしながら先生たちの説明を聞いていました。
ただ、そのお母さんは子供を床に置いてあやすでもなく、子どもをじっと見ながら説明を聞いていました。
自分の子供を見ているというよりも、何かを観察しているような雰囲気でした。
その時はあまり気にしていなかったのですが、実際に通うようになって少し他の人と違う様子が出てきていました。
まず、送り迎えの際先生たちとほとんど会話がありませんでした。
朝、前日の様子を聞いた時も「変わりないです」程度。
帰りに園での様子を話した時も、あまり返事をしないでうなずいているだけでした。
お風呂に入れているようですが、首のしわの所には汚れが残っていて、赤く肌が荒れてしまっているような状態でした。
日々やり取りしているノートの方も、コメントはほぼ書いていませんでした。
先生が書いた園での様子を話すと、「本当ですか」と疑うような感じで返してきました。
食事の記入も毎日同じ内容で、食べた量を聞くとあまり食べていないという話でした。
それでも先生たちは、園での様子を毎日伝えたり食事のアドバイスを伝えるなど、こまめにコミュニケーションをとっていきました。
吐血

その子は小さいときからよくミルクを吐乳していました。
日に何度か戻してしまう日もありました。
ある日、一度吐乳した時に少し血が混ざっていました。
口の中を見ると、唇の端が少し切れたようになっていたので、その時はたぶんそれが原因だろうと思われていました。
二度目のミルクを飲んだ後、しばらくするとまたミルクを戻していました。
ただその時は、戻したものの中に、ミルクに混ざって小さい血の塊のようなものが入っていました。
とりあえずお母さんに連絡をし、来られるようなら早めに迎えに来てもらい、病院に連れて行ってもらうように伝えました。
その日は早めにお迎えに来てくれて、予約した病院に連れて行ってくれました。
ちょっとした変化

後日聞いてみると、お医者さんからは特に心配することは無く、大きい病院では受け付けてもくれないでしょうと言われたそうです。
ただその頃から、少しずつお母さんの態度に変化が出てきました。
ノートのコメント欄に「○○を食べました」「ハイハイで○○くらい動きました」等、家での様子を少しずつ書いてきてくれるようになりました。
表情も明るくなり、徐々に笑顔も多くなっていきました。
家での様子も話してくれるようになり、前の日に先生から言われてことを家でやってみたらしく、「うちでも同じことをしてくれました」と嬉しそうに話をしてくれるようにもなってきました。
迎えに来た時も、以前はすぐに抱っこをしてそのまま帰ってしまっていましたが、子どもに声をかけながら帰り支度をするようになっていました。
子どもの方も、歩くのが遅めだったり歯が中々生えてこないなど、成長が少しゆっくりな感じでしたが、それ以降は他の子と変わらないぐらいすくすくと育っていきました。
興味を持てないのは

自分の方からも、子育てに関して色々質問もしてきてくれるようになり、その中で、最初のうちはどう育てていいのかわからなかった、という話をしてくれました。
周りに話をするような人がいなかったらしく、初めのころ母乳の預かりを聞いてきたのも、育児の本に、母乳で育てる方がいいといった内容が書いてあったからだそうです。
本のようにやっても反応が無かったり、書いてある通りではなかったりしたことが続き、次第に興味が薄れていってしまったそうです。
なので、徐々に反応してくれるようになったり、動けるようになってきて初めて、自分の子供が一人の人間であることを認識できたのではないでしょうか。
極端な例かもしれませんが、赤ちゃんが初めから動ける・食べられる・言葉かけに反応してくれる、そんなイメージを持った人も少なくないと思います。
また、お人形感覚で考えている人も少なくはないと思います。
赤ちゃんを可愛いというイメージだけでなく、一人の人間を育てるという自覚をもって育てることが必要ではないでしょうか。
Hii3po4231著

コメント
コメント一覧 (1件)
Hii3po4231さん
15記事目の投稿をして頂きまして有難う御座います。
それでは検収をさせて頂きます。
今回の作品は、若い男女が初めて子育てをする中で子供に興味が持てない父親母親になってしまう事について解説をして頂きました。
ある時若いお母さんが園児の入園際に自分の子供を見ているというよりも、何かを観察しているような雰囲気のお母さんがいらっしゃいました。
何度か来園や帰宅の際にコミ二ケーションが頼り無くお母さん自身が子供に不安を感じているようです。
若い男女のご両親にしてみると分からない事ばかりでしょう。
そんな中で、最初のうちはどう育てていいのかわからなかった、という親御さんがいらっしゃいます。
子供の反応が無かったり、書いてある通りではなかったりしたことが続き次第に興味が薄れていってしまうのです。
自分が思い描いていた子どもに対するイメージの違いからくる親子のギャップと対応の仕方が分からない親御さんの悩みが出るのでしょう。
そんな親御さんに対して保育園での様子を毎日伝えたり食事のアドバイスを伝えるなど、こまめにコミュニケーションをとっていきました。
そんな保育士さん達の心遣いやアドバイスで若い経験の無いご両親も子供達への接し方を学び、徐々に子供が反応してくれるようになったりする事で安心していくようなのです。
極端な例かもしれませんが、赤ちゃんが初めから動ける・食べられる・言葉かけに反応してくれる、そんなイメージを持った人も少なくないと思います。
徐々に上手く動けるようになってきたり、反応があることで親御さんとしての子供に対する認識が変わって行くようです。
有難う御座います。
今回の記事は大家族では無い世代が利便性のみで生活してきた若い親御さん達にとって如何に保育園という場所が大切な所であるのかを教えてくれた作品です。
それでは今回の検収はこれにて完了と致します。
次回の投稿記事も楽しみにお待ち致します。
井上保夫