子供が生まれた瞬間というのは、本当に感動的な体験だと思います。
そんな幸せに感じられる時間も束の間。
親となった私達は、子供を育てていく体制を整えていかなければなりません。
そんな中、重要な準備として子供を預ける施設である保育園の手続きも一つの課題でしょう。
今回は、私達新米夫婦の保育園を通じて起きた苦難をご紹介したいと思います。
幸せも束の間?
私達夫婦は、同じ職場でご縁があって結婚することになりましたが、その職場は残業も多く、忙しい職場でした。
しかし私達は、お互いの仕事内容を理解していたので協力し合うことができ、仕事も順調でした。
そんな中で子供も生まれ、一層仕事に励もうと意気込んでいた私達でしたが、仕事に加えて子育てとなると物事はそう簡単にはいきません。
「養育費って掛かるね…」
お互いそんな言葉がちらほらと出るようになり、仕事の残業も相まってだんだんと精神的にも疲れが溜まっていきました。
ある時、私の妻からこんな提案を受けました。
「子供の面倒も見ないといけないし、時間に融通が利く仕事に転職しようと思うんだけど」
最近仕事で手一杯だった私は、
「ごめんごめん、そうだよね。俺も一緒に求人探すよ」
妻に任せっきりだった私は、反省しつつもそう言ったのですが、
「でもお金も必要だよね…」
その妻の時の言葉を聞いて、現実というものを感じました。
そこで、子供を保育園に預けつつ、夫婦共働きでお金を稼いでいく方法を模索していくことになったのです。
保育園の試練?
よくよく調べてみると、保育園にも大きく分けて2種類の施設がありました。
1つ目は、「認可保育園」です。
国が定めた人員、場所、設備などの基準が定められた保育施設であり、10月から12月にかけて入園の申し込みをしないといけません。
特に、認可保育園は公的補助資金を受けることが出来るので、保育料としてはトータルで費用を抑えることが出来るのですが、応募も殺到するので受かるかどうかが問題となります。
また、この施設は就労証明書が必須であり、これが無いと途端に入園は難しくなります。
2つ目は、「認可外保育園」です。
こちらは、前者と違って国の基準を満たしているわけでは無く、公的資金補助も適用されないので、どうしても保育料も高くなります。
ただし、認可保育園と違って「求職中」でも施設に空きがあれば入園ができ、さらに月の始めから入園出来る施設が多いので、急いでいる時や時間に余裕がない時は非常にありがたい施設と言えるでしょう。
恥ずかしながらも保育園に関しての下調べが遅かった私は、そのあたりをよく把握していた妻の助けによって、あまり焦らずに保育園の入園手続きを準備することが出来ました。
私達が選んだ施設は「認可」保育園の方で、妻の転職もスムーズに決まったこともあって、秋に入園申込をし、その翌年の3月に合格通知を頂くことが出来ました。
認可保育園は入園時期が決まっており、かつ夫婦の「所属している自治体」、「世帯所得」、「保育期間」、「就労証明書などの提示が問題ないか」など、様々な条件を満たさないと不合格になってしまうので、運の要素も強めです。
保育料を抑えたかった私達は、合格を頂けた時には、心の底から安堵しました。
しかし、その後ある問題が生じてしまったのです。
「なんか嫌がっているみたいなんだよね」
保育園に通い始めた私達の子供でしたが、どうやら保育園があまり楽しくないみたいでした。
問題を調べてみると、どうやらある一人の女性の保育士さんと上手くいっていないようでした。
「少し話してみたんだけど、言葉が冷たいというか、なんか業務的な態度なんだよね…」
妻の話を聞いてみると、その問題の保育士さんに対して私達の子供が苦手意識を持ってしまっているみたいでした。
因みに保育担当者を変更することも出来ないみたいで、かと言ってこちらがその保育士さんに不満を言えるような状況でも無く、私達はどうすれば解決できる悩むこととなりました。
「せっかく認可の方に入れたのに…」
そんな気持ちで一杯の私達でした。
子供の為にしてあげられることは?
保育園の下調べをしていた私達は、保育園の入園条件ばかり目が行ってしまい、施設の環境などの下調べを疎かにしてしまったようでした。
それでも認可保育園に入園出来たことは運が良かったはずなのですが、保育園から帰ってきた時の妻と子供の暗い表情を見ると、そうも言ってられないという気持ちになりました。
「ちょっと高いけどさ、認可外で良い所探そうか?」
私は意を決して妻にそう伝えました。
反対されるかと思いましたが、妻も私が思っていた以上にストレスを抱えていたみたいで、
「うん、そうしよう…」
と疲れた声で返事をするのでした。
それから私達は、仕事を何とかこなしつつも認可外保育園を調べて回り、見学した時に好印象だった保育園に子供を無事に入園させることが出来たのです。
保育料に関しては認可保育園の時と違って約2倍もの費用が掛かることになりましたが、妻も子供も表情が明るくなったようなので、悔いはありませんでした。
そして何より、保育園の試練を無事クリア出来たことで、私達自身もストレス軽減となり、仕事も安定して進めることが出来たのでした。
子供の幸せの為に
以上ここまで、私達新米夫婦の保育園を通じて起きた苦難をご紹介させていただきました。
保育園の入園条件に翻弄されてしまい反省が多かった出来事でしたが、最初から全て完璧に出来るわけではありませんよね。
私達が最終的に判断を下した認可外保育園への切り替えは、今でも正しかったと思っており、実際に通う子供の気持ちが何より大切であると痛感することとなりました。
これからも子供の幸せを願いつつ、子育てをしていこうと思います。
diary.st著