ありがたかった話

そんな早くから!?保育園で起きたわが子の初恋?

そんな早くから!?保育園で起きたわが子の初恋?

突然ですが、皆様の初恋はいつでしたか?

因みに筆者は、小学校5年生だった時の先輩でした。

何故こんな事を言い出したかと言うと、実は、私の子供の初恋が3歳だったからです。

自分以外の初恋を見ると色々思うところや発見がありますが、それがまた自分の息子となると少し複雑な気持ちになったものです。

今回はちょっと変わったお話、とある場所で起きた息子の初恋物語をご紹介しましょう。

我が家族

そんな早くから!?保育園で起きたわが子の初恋?

先ずは簡単に、私達家族の事からお話しましょう。

私と妻は、大学の部活動で知り合った仲で、私が後輩、妻が先輩でした。部活動はバドミントンで、お互い身体を動かすことが好きで、よく彼女を含めた部活仲間でサーフィンやスキー、キャンプなどをしたものです。

そんな私達でしたが、仕事はそれぞれ普通と言いますか、私が営業、妻は事務のお仕事に就き、大学卒業後も妻とご縁があったことで結婚に至りました。

決して裕福な生活ではなく、家賃6万程の安いマンションに共に住み、細々と生活をしておりました。

そんな中、私達にも待望の子供を授かることになり、妻が妊娠した後は夫婦そろって子供の養育の為に様々な準備をしました。

もう少し広い家に移り住むか、車は買うか、妻が出産した時に備えて仕事はどうするかなど、色々考える中で保育園もその準備の一つでした。

私達の財産を合わせた時に、やはり養育費がかなり掛かるという事が分かり、タイミングを見て子供を保育園に預け、妻も仕事に復帰する予定でおりました。

そして、子供が無事に生まれ、私達家族の生活がスタートしたのでした。

早すぎる初恋?

そんな早くから!?保育園で起きたわが子の初恋?

話を逸らすわけではありませんが、子供を育てるとはやはり大変なものです。

言い方を悪くすればお金が思った以上に掛かる、仕事と並行して子供の面倒を看るのも体力が必要で、子供に関する補助金の手続きや食事の用意など、実際に体験してみないと分からない事だらけです。

妻としては、出来る限り子供の側に居てあげたいという思いもありましたので、週3で可能なアルバイトをすることになり、妻が仕事の日には子供を保育園に預けることになりました。

子供が入園した保育園は「認可外保育園」という施設です。
国の認可基準を満たしている「認可保育園」とは違って費用が高いことや、給食が義務付けられていないのでお弁当が必要な施設もあり、そこはよく調べないと後でえらい目に遭います。

私達が認可外保育園にした理由は、「認可」保育園の入園申込みのタイミングが上手くいかなかった事、私達の仕事の都合で月初めから入れる施設の方が子供を預けやすかった事が挙げられます。

予想以上の準備と子供の世話に苦戦しつつも、何とか私達は保育園に子供を預けながら生活費を稼ぐというサイクルに持ち込むことが出来ました。

しかし、子供が3歳を迎えてから暫くして、ある変わった事件が私達家族に起きたのでした。

「どうした!?」

私が仕事から帰ってくると妻がぐったりした表情で子供を見ていたのでした。

なにやらただならぬ気配に私は胸がキュッとなりました。

「だいちが…」

因みに私達の子供は男の子で、名前は「だいち」と言います。

妻の話を聞いてみると、どうやら、だいちが保育園に在籍しているとある女性を気に入ってしまい、その女性じゃないと言うことをあまり聞かないらしいのです。

「今日もだいちを預けに行ったんだけど、別の保育士さんだとムスッとして口も利かないらしいのよ。挙句の果てに、私の事まで…」

折角私という夫がいるのに、妻は何故か失恋したような顔をしておりました。
(すみません、冗談です)

「なるほど…それは困ったなぁ。でもこれまでそんな事なかったろ」

私があまり解せないという顔をしていると、妻が私を睨みます。そして、こう言うのです、

「認可外保育園って全員が保育士の資格を持ってなくてもいいんだけど、その持っていない従業員さんの中にちょっと見た目の良い女性の従業員さんが居るのよ」

「…まさか…」

「多分、だいちのやつ、彼女に惚れてるんだと思う…」

世の中には色々な悩みがありますが…

(こんな問題もあるんだなぁ…)

つくづくその時はそう思いました。

私が冗談でだいちに「その女の人が好きなのか?」と言ってみると、妻はキッとこちらに顔を向けたので、気を取り直して対策を考えることになったのでした。

息子の初恋の行く末は

そんな早くから!?保育園で起きたわが子の初恋?

私は、とりあえず現代には当たり前にあるパソコンを使って対策を調べ始めましたが、驚きました。

子供が保育士さんに恋をしてしまう事は、一定数あるそうです。

つまり、子供が保育園から帰りたがらない事や、母親の言う事を聞かなくなってしまうことも少なからずあるそうで、妻もこの事実に衝撃を受けておりました。

どうやら妻も女として負けたくないという気持ちから、本物の親としてだいちと向き合うという決心がついたようでした。
(女性の怒りというのは、男性には無い怖さがあると思います)

幾つか対策はヒットしますが、どれもあまり納得のいかない方法ばかりでした。

「保育園を変えるわけにもいかないし、かといって違う人にして下さいって頼むのは無理だしなぁ…」

妻もだいちに色々本を読んであげようしたり、外の公園一緒に遊ぼうとしますが、だいちとの仲は縮まらないようです。

結局、良い方法は見つからないまま月日は経ち、ついに幼稚園に入ることになっただいちは、その先生に妻と一緒にお別れの挨拶をし、初恋は終わりを告げたのでした。

するとどうでしょう。

通っていた保育園に行かなくなったせいか、最近、妻とだいちが仲良く喋るようになったのです。

今回の事に関してはリアルタイムで解決が出来なかった為、負けっぱなしのようで妻もあまり納得はいっていないみたいでしたが、その後の幼稚園では今回のようなケースは無く、だいちは無事に小学校に入学したのでした。

最後に

ちょっと変わったお話、とある場所で起きた息子の初恋の物語

以上ここまで、ちょっと変わったお話、とある場所で起きた息子の初恋物語をご紹介しました。

今回のケース、私なりに言わせてもらうと、非常に大切な機会を神様から頂いたなと思いました。

自分の息子が好きになる人を親は制御できません。しかし、ここで親として子供に向き合う事は大人としても、親としても大切だと思っております。

あの時、妻が保育園の女先生に対抗して息子に向き合ったことは、きっと親子の絆を深めたに違いありません。

今回は、ちょっと早すぎる恋のお話をご紹介させていただきました。

dairy.st著