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ワーキングマザーだけじゃない!保育所に助けられたある母親の話。

目次

パニック障害

私には、パニック障害を患い、その病気故に子供を保育所に預けることができた友人がいます。

彼女は独身時代、バリバリ仕事をしていました。

明るく活発、とても社交的なタイプでした。

イベントを企画したり、盛り上げたりしている彼女は、楽しそうな反面、どこか無理をしている様に感じることもありました。

そんなある日、彼女は電車の中でパニック発作を起こします。

仕事の忙しさとストレスからくるもの。

彼女はそう思っていました。

発作は徐々に強くなり、仕事を続けることが不可能なまでになってしいます。

彼女は仕事を辞めて結婚する道を選びました。

この時は、仕事をやめればもう発作は起こらないだろうと思っていた様です。

「元気で明るい自分」を演じ続けてきた彼女は、結婚した後も、旦那様の家族に対し、理想の自分を演じ続け、ますます自分を追い込んでいきました。

パニック発作も治るどころかひどくなっていきました。

周りは彼女に精神科を受診する様に勧めますが、彼女は認めませんでした。

そんな彼女が、結婚5年目に妊娠をしました。

妊娠して彼女は初めて病院に受診する気になりました。

出産と育児

精神科を受診した彼女は、「パニック障害」と診断されました。

パニック障害の人の出産は大変です。

普通の人でさえ大変な出産ですから、メンタルに不安のある妊婦は、出産の痛みからパニック発作が抑えられないことが考えられるからです。

そのため彼女は精神科のコンサルが受けられる大学病院で出産をすることになりました。

出産には、看護師をしている彼女の妹や実家の母親が付き添いました。

私はその話を後から聞いたのですが、出産はとても大変だったと言うことでした。

 

彼女は実家から遠く離れたところに住んでいたので、母に育児を頼めるのもほんの短い間だけでした。

出産から数ヶ月すると、母親は帰ってしまい、妹も近くにはいない。

彼女は一人で育児をすることになります。

旦那さんは育児に協力的でしたが、やはり仕事があるため1日の大半は彼女一人のワンオペ育児になってしまいます。

パニック障害に苦しみながら、彼女は頑張って育児をしていました。

保育所

子供が産まれて1年、1歳児検診に行った時のことです。

それまでの検診はなんとか旦那さんの仕事を調整して二人で行く様にしていたのですが、その時は都合がつかず、初めて一人で子供を連れて出かけたのです。

彼女は検診に来た親子がたくさんいる中で、パニック発作を起こしてしまいます。

彼女の発作を目の当たりにした保健師さんは驚き、子供を保育所に預けると言う提案をしてきてくれたのです。

場所は東京です。

待機児童も多く、普通なら仕事をしていない彼女が子供を預けられるわけがありません。

それでも彼女の症状を知った保健師さんの働きで、彼女は近くの保育所に子供を預けられることになったのです。

彼女も悩みました。

「自分は働いていないから、周りのお母さんからどんな目で見られるのか・・・。」

しかし周りの説得もあり、彼女は子供を保育所に預けることに決めます。

保育所の先生達は、もちろん保健師さんから話を聞いているため、彼女の病気について理解してくれていました。

パニック障害の彼女にとって、保育所の運動会や発表会という行事に出ることも発作の原因になってしまいます。

行事のたびに旦那さんに仕事を調整してもらい二人で参加する様にしていました。

保育所では、彼女の病気のことを知って協力をしてくれるママ友もできました。

保育所での数年間、彼女は保育士、旦那様そしてママ友に支えられて過ごし、子供は無事に小学校に入学しました。

ワーキングマザーだけじゃない

待機児童問題は、都会では非常に厳しい問題であることは言うまでもありません。

保育所に入れないから、仕事をしたくても仕事ができないというお母さんがたくさんいることも承知しています。

しかし病気に苦しんでいて、近くに頼れる身内がいない彼女のような人が、保育所を利用できると言うことは、子供のためにもとても重要なことだと思います。

「もしもあの1歳児検診でパニック発作を起こさなかったら、保育所に入ることもなく、子供に虐待をしてしまっていたかもしれない。」

彼女は今も時々そう語っています。

彼女の様に周りが気づいてくれるのはとてもラッキーなことなのでしょう。

最近よく幼児虐待のニュースを耳にしますが、その中には彼女の様に心の病に苦しんでいた母親もいるのではないかと私は思います。

そしてメンタルの病気は、普通の病気と違って、一見普通の人と変わらないように見えてしまいます。

しかしそう言う人たちは、周りに心配をかけまいと、表面的には元気なふりをして、その分家では疲れて落ち込んでしまうことが多いのです。

彼女は、子供を保育所に預けられたことで、子供のいない間は心を落ち着けてゆっくりすることができたといいます。

心の病は回復するのにとても時間がかかります。

そんな母親が子供を保育所に預けられるのは、母親だけではなく子供にとっても良いことではないかと思います。

昨年来のコロナ禍で、鬱や不眠などの心の病を訴える人が増えているといいます。

それは育児に奮闘する母親達の中にも当てはまる人がいることでしょう。

友人のように心の病に苦しむ母親達が、より保育所を利用しやすい環境が整っている世の中になって欲しいものだと思います。

 

hkt16912著

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • hkt16912さん

    50記事目の投稿をして頂き有難う御座います。

    それでは検収をさせて頂きます。

    今回は作者の友人の女性がパニック障害を患い、やがて母親になった彼女が如何に子育てをして行くのかを記事にして頂きました。

    友人であった独身時代の彼女は、明るく元気にバリバリ仕事をこなしていくキャリアウーマンです。

    ところがそんな彼女に思わぬ病気が襲います。

    自分にはそんな精神障害などあり得ないと思っていた彼女も体調の異変と不安に仕事を辞めて結婚をする事にします。

    障害が一向に改善しない中やっと赤ちゃんを産むことになりました。

    彼女は家族の為に拒否してきた精神科の診断を受けることにしました。

    医師の診断を受けて彼女はパニック障害であると知らされます。

    このままでは自分だけでなく家族も不幸にしてしまう事に彼女は絶望感を抱いたことでしょう。

    周りには普通のお母さんに見えてもパニックになった時の異常さは誰の目にも明らかです。

    その彼女を目撃した保健師さんの協力のもと彼女の子供を保育所に預けられるようにして頂ける事になりました。

    保育所の人々は保健師さんの説明もあり彼女の病気を理解して子供を預かり彼女に安らぎの時間を与える事に協力して下さりました。

    読者の想像を超えた病気を患って子育てをしながら、社会生活を送らざるを得ない方々が存在する事に改めて考えさせられます。

    そんな中支えて下さる方がいらっしゃることに感謝致します。

    今回も中身の深い内容の作品を作成して頂き有難うございます。

    それでは今回の記事の検収をこれにて完了と致します。

    次回の投稿記事も楽しみにお待ち致します。

    井上保夫

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